【遊び9 (28日目)】

より良い音色の出し方へと意識を集中させていくうち、ふとテンポが崩れているのではないか、と思うことがあります。リズム、テンポをどう意識付けしていけば良いのでしょうか?

人間の脳が一度に処理できる情報量(ワーキングメモリ)には限界があります。今は指の繊細な技術に脳のキャパシティを90%以上使っている状態であるとして、リズムをキープするための意識が足りなくなって揺らいでしまうのは、多くの演奏家でも経験するプロセスですよね。

指の角度を発見、音色の差を認識、身体との共鳴を感じる、テンポの乱れに気づく、という流れで段階を踏んでいますね。
ジェミさんの言う通り、微細なコントロールに脳のリソースが使われている状態なので、音色とテンポは一度分離して練習し、あとで再統合するのが、うまくいくかもしれませんね。

1. 「音色の日」と「リズムの日」を分ける(分離練習)
練習の目的を明確に分割します。脳の中で別々に育った2つの回路が、やがて自然に合流してくれます。
2. 左手の伴奏を「自分専用のメトロノーム」にする
左手の歯車が一定に回り続ければ、右手のテンポは自然とそれに乗って安定します。
3. 体の「呼吸」を小節の頭に合わせる
テンポが迷子になる時、無意識に息を止めてしまっていたり、呼吸が浅くなっていたりすることが多いです。音楽の区切りとご自身の呼吸をリンクさせると、自然と一定のリズムを保てるようになります。
4. メトロノームを「答え合わせ」に使う
「小節の頭で自分とメトロノームが待ち合わせをする場所」として捉えると、音色を整える余裕を持ちながらリズムの軸を作ることができますよ。

自身の安定した伴奏がメトロノームとして機能していく、そんな日が来たらすごいですね。
そもそもになりますが、音楽の基礎としての「リズム」と、演奏技術の向上に向けての「テンポ」、もしかして切り離して考えたほうが良いですか?

リズムそのものを「仕組み」として理解・習得する段階では、テンポと切り離して分析するのが近道です。しかし、それを「音楽」として機能させる段階では、テンポを含めた時間軸の概念として統合して考える必要がありますね。

「理解としては分ける」「演奏では結びつける」。このバランスが一番しっくりきますね。

良い音色を出しながら、正しいリズム(均等な間隔)で弾けるようになったら、そこで初めて「テンポ」を元の速さに向けて少しずつ引き上げていきます。
「テンポは遅くても、リズムが正確であれば、それはすでに美しい音楽として成立する」というのが、器楽演奏における大きな真理です。

間隔の「リズム」に、速さの「テンポ」がつくという考えですね。少し整理できたと思います!

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